3行でわかる!愛犬にレモンは大丈夫?
- 愛犬にレモンは大丈夫!皮はNG!白い部分も極力取り除こう!
- レモンのビタミンCが喫煙者がいる家庭には効果大◎
- 皮膚や骨にも健康効果あり!老犬や病気がちの犬にも
レモンはビタミンCが豊富に含まれているフルーツとして有名ですよね。
ビタミンCはサプリメントなどでも摂取している方も多く、人間の健康にはよい食べ物ですが、犬にはどうなのでしょうか?
結論からいうと、犬に対してレモンを与えても問題はありません!
この記事では、犬にとってのレモンが健康や体質にどのような効果を与えるのかをわかりやすく説明していきます。
この記事の内容
犬がレモンを食べるとどんな効果がある?
まずレモンに含まれるビタミンCには、下記のような効果があります。
ビタミンCの効果
- 骨や軟骨の強化や皮膚の生成の活発化
- ホルモン分泌の正常化
- 抗酸化作用
ですからビタミンCが不足すると、骨や関節、軟骨にトラブルを抱える場合があります。
他にもビタミンバランスが崩れておこるのは、犬も人間同様の症状です。
アレルギーやアトピー症状もそのひとつと考えられていますので、ビタミンCのサプリが病院で処方される場合もあります。
また、ホルモン全般のバランスを整えるのもビタミンの役割です。不足すると、内臓機能に低下が見られることもあります。
基本的に犬がレモンを食べても大丈夫なのですが、ビタミンCを作り出す機能が備わっているので、若くて健康な犬には食べ物からビタミンCを摂取する必要はありません。
しかし、年を取るにつれて生活環境や体力の低下、ストレスなどからビタミンの消費量が多くなるため、一日に必要なビタミンCの量を自分で合成することがだんだん難しくなります。
そういった場合はレモンからビタミンCを補給するのもいいでしょう。
レモンはこんな犬におすすめ!
それではどのような犬がビタミンCの摂取を必要としているのでしょうか?
老犬(シニア)
まず、先ほども述べたように老犬にはレモンが効果的です。
犬は加齢とともにビタミンCの合成機能が低下して必要な量を自力で作り出せなくなるため、レモンでビタミンCを摂取します。レモン以外にも意識的にビタミンCが取れる食生活をさせてあげましょう。
病気の犬
また、病気の犬にもレモンでのビタミンCの摂取をおすすめします。
ガンを患っている犬は血管から高濃度のビタミンC投与がガンの進行を遅らせるのに有効といわれています。
食べ物からの摂取も進めてあげたいものです。レモンを摂ることにより抗酸化作用の抑制と免疫力の向上も見込めます。
かかりつけの獣医さんに一度確認することをおすすめします!
薬を服用中の犬
そして、薬を服用している犬にも有効です。
犬はビタミンCを肝臓で合成しますが、服薬中の犬は肝臓が服用した薬を分解するので手一杯ですので、通常の機能が十分に働かずビタミンCをうまく合成できませんので不足しがちになります。
かかりつけの獣医さんに一度確認することをおすすめします!
喫煙者の飼い犬
そして、喫煙者が家族にいる犬にもレモンをあげましょう。
人間と同様に犬の受動喫煙もたいへんストレスがかかり、ビタミンCの消費が激しくなります。
人間より低い位置で生活する犬は、副流煙は空気より重く下に流れるので化学物質をたくさん吸い込んでいます。
そうするとビタミンCをたくさん消費するため不足気味になり、病気にかかりやすくなってしまうのです。
喫煙者のいる家の犬はそういった不利な条件で生活していることを考慮に入れて、積極的にビタミンCを取らせてあげてください。
犬に必要なビタミンCが不足するとどうなる?
それでは犬に必要なビタミンCが足りているかどうかは、どのように判断できるのでしょうか?
犬に必要なビタミンCは体内で生成される量の10~30倍ほどといわれ、基本的には不足気味であるといえます。
本来は獲物の内臓からビタミンやミネラルを摂取した上で、足りない分を体内で生成し補ってきたと考えられます。
したがってペットとして買われている犬はドッグフードにビタミンCが添加されているとはいえ、吸収しきれていなかったりして、その機能性は劣っているのです。
ですから犬がレモンをとることは推奨されることとされています。
ビタミンCが不足すると、犬には様々なトラブルが発生してきます。
まず、骨や関節・軟骨のトラブルが発生して股関節形成不全などを起こします。
次にアレルギーやアトピーなどの皮膚のトラブル、副腎や脳下垂体の機能低下などのホルモン系のトラブルなどが起こります。
さらに肝臓や膵臓、膀胱の機能低下や肥満なども起こりやすくなるのです。
このように、ビタミンCが不足するとさまざまな病気を引き起こしやすくなるため、私たちは必要な量のビタミンCを犬が摂取できているかどうか常に気にかけてあげることが必要になります。
犬にレモンを与えるときの注意点!
犬へのレモンの与え方で気をつける点としては、繊維質が多いためレモンの皮と白い部分は消化できず便に出てくる点があります。
この部分は多くの犬が嫌うので食べ過ぎることはないと思われますが、万一食べてしまうと食物繊維の過剰摂取で便が緩くなり下痢になる可能性があります。
また、レモンの酸は刺激がありますので、少量でもおなかを壊す犬もいるので注意しましょう。
レモンを食べても犬に害はありませんが、犬の中にはレモンやリンゴなどの匂いでくしゃみが出てしまう子もいますので、まず軽く味見をさせてみましょう。
あまりもっと欲しがる子はいないでしょうが、もし欲しがっても少量にとどめましょう。
逆に無理に与えることも避けてください。レモンで体調を崩すことはありませんが、胃腸の働きを低下させる可能性もある刺激物であることを、常に頭に置いておきましょう。
玉ねぎやチョコレートといった動物に有害な中毒性はレモンにありませんが、皮や白い部分による消化不良は下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。
誤って食べてしまっても、少量であれば翌日の排せつ物と一緒に出てくるので心配はありませんが、取り過ぎないようにだけ注意が必要です。
ビタミンC自体の過剰摂取は、ビタミンCは水溶性のため体内で吸収できなかった分は尿などによって体外に排出さえるので心配はいらないでしょう。
他に与え方で気をつけたいことは、レモンを砂糖漬けやはちみつ漬けなどにして与えないようにすることです。
甘くなるので口当たりがよくなり犬は喜んで食べるようになりますが、糖が含まれている分カロリーが高くなり太りやすくなったり甘いものが癖になったりして、たびたび欲しがるようになってしまうからです。
悪い習慣となりやすいため、極力与えないのがベターですが、欲しがった時は皮や白い部分を取り除いて少しだけ与えるようにしましょう。
犬にレモンを与えても大丈夫?|まとめ
まとめ
- 犬にレモンを与えても問題ない
- レモンに含まれるビタミンCが骨や内臓機能に良い影響を与える
- 老犬や病気がちの犬、飼い主が喫煙者の場合には積極的にビタミンCの摂取を
- レモンの皮や白い部分は与えないように注意
- レモンを与える場合は適度な量に抑える
このようにレモンのビタミンCは、犬の健康を増進して病気を予防する効果が期待できますので積極的に与えていきましょう。
ただし不用意に与えすぎてしまうと、かえって健康を損ねてしまい病気を招く結果となりますので、糖分を控えたり少量にしたりするなど与え方に注意してとらせるようにしましょう。