3行でわかる!愛犬にほうれん草は大丈夫?
- 愛犬にほうれん草は大丈夫!基本は茹でたものを!
- 栄養価が高いので皮膚や骨、血行などに期待ができる◎
- シュウ酸が多いので、尿路結石には要注意!
『ほうれん草を食べる』といえば、ポパイを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
人間にとってはパワーがみなぎる健康食品ですが、愛犬にほうれん草を与えるのはどうなのでしょうか?
ほうれん草がドックフードに配合されることは稀ですが、身近な食材なので愛犬に与えてみたいと思う人も多いのではないでしょうか?
愛犬が食卓にあったほうれん草を食べてしまい心配になってる人も多いかもしれません。
愛犬にとってのほうれん草、メリットとデメリットを考えていきましょう。
率直にいうと愛犬がほうれん草を食べても基本的に問題はありません。
ほうれん草は栄養がいっぱい含まれた野菜で、特にビタミンや鉄分を多く含んでるので愛犬の健康にプラスになることが多いです。
ただし、過剰に与えすぎると体調不良などの原因になるので適量を考えて与えるようにするとよいでしょう。
この記事の内容
ほうれん草の栄養が愛犬にもたらす効果
では、ほうれん草のどのような成分が愛犬の身体に良いのでしょうか?
鉄分
ほうれん草に含まれる鉄分は、牛レバーと同じくらいといわれているほどです。
摂取することで貧血予防になります。
ビタミンB
摂取することで白内障の予防や皮膚や爪などを綺麗に保ちます。
ビタミンBが不足すると口内炎や皮膚炎の原因になってしまうこともあるので大切な栄養素です。
ビタミンC
コラーゲンの作成を促進させるので、摂取することで美肌効果やアレルギーを暖和する効果があります。
免疫力も高めるので感染症予防にもなります。この成分は犬の体を若々しく保ちガンを抑制する働きもあります。
犬は体内でビタミンCを形成することはできますが年齢や体質が原因で不足してしまうこともあります。
カリウム
摂りすぎた塩分を体の外に排出する役割があります。血圧を下げる効果もあるのでむくみも解消されます。
また、神経刺激を伝達したり、心臓や筋肉の働きを調節したりする役割もある、重要なミネラルです。
ビタミンK
ビタミンKは血液を固める作用があるので、愛犬が怪我をし出血した時に血液を固まらせ出血を止める働きがあります。
また、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きがあるので骨粗しょう症の予防に効果的です。ほうれん草にはこのビタミンKがとても豊富に含まれています。
老犬になると、ビタミンKを自分の体内で作り出す働きが弱まってビタミンKが不足しがちなので積極的に摂ることをおすすめします。
ほうれん草は愛犬にとってメリットが多い!
ほうれん草が愛犬にもたらすメリット
- 貧血予防
- 白内障予防
- 皮膚や被毛、爪をキレイに保つ
- むくみの解消
- 骨粗しょう症予防
このようにほうれん草にはたくさんの栄養素が含まれており、様々な効果を期待することができます。
風邪の予防やガンの予防、皮膚の健康にも効果的なのでぜひ愛犬の健康のためにも与えたい食材です。
ほうれん草は一年中食べることができますが、秋から冬にかけて旬を迎える時期はより栄養価も高くなります。
愛犬にほうれん草を与える際は栄養価の高い時期に与えるのがおすすめです。
愛犬にほうれん草を与えるときの注意点!
ほうれん草は与えても問題ない食材ですが、与える際にいくつか注意点があるのでご紹介します。
まず、ほうれん草の中には「シュウ酸」と呼ばれるものが含まれています。
「シュウ酸」を摂りすぎると尿路結石症になってしまう可能性があるといわれています。
尿路結石症とは、尿道などに結晶化した石が詰まってしまう病気です。
尿が出にくくなったり尿をするたびに激痛が伴うことがあります。
ちなみに、この病気はミニチュアシュナウザーやヨークシャテリアなどの犬種がかかりやすいと言われているので、特に飼い主さんは気をつけてあげて欲しいです。
「シュウ酸」ですが、ほうれん草のアクの中に含まれている成分なので生のまま与えず、茹でてアク抜きをしてから与えるといいですね。
「シュウ酸」は水に溶けやすいのが特徴です!
ここで注意したいのが、長時間茹でてしまうと大切な栄養素まで逃げてしまうので、サッと湯どうししてから水にしっかりさらし、与えてください。
また、茹でたとしても、そのまま与えてしまうと消化に悪いので、すり潰したりして消化しやすいように調理してから与えてください。
食物繊維の摂りすぎによって便が緩くなったり、下痢や嘔吐を引き起こす場合もあるので、与える時は少量から試してみてください。
与えすぎで、ほうれん草に含まれてているカリウムの作用により、おしっこが近くなったり場合によってはお漏らしをしてしまう可能性があるので、注意が必要です。
「シュウ酸」は腸内でカルシウムと結びつくと便と一緒に排出されることから、カルシウムを多く含んでいる食品と一緒に与えるようにしましょう。
また、ほうれん草を与えた後はたくさんの水を取らせることで結石の予防にもなります。
稀にですが、ほうれん草によるアレルギー反応を引き起こすことも頭に入れておくといいでしょう。
目が充血したり、嘔吐、下痢、湿疹、じんましんなどの症状が現れた場合はすぐに動物病院に連絡して診てもらうようにしてください。
ただ、シュウ酸による結石と犬の食事との関係は薄いと言われているので、過剰な心配は必要ないのかもしれません。
【ほうれん草入り】おすすめのドッグフードまとめ
ほうれん草は与える量さえ、注意すれば愛犬にとってもメリットが多い食材の一つです。
そのため、ほうれん草が原材料として使用されているドッグフードもあり、その中でもおすすめのドッグフードを紹介します。
それは『オリジン』です。有名なドッグフードである『アカナ』とも姉妹ブランドなので、知っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
オリジンのドッグフードには、「ほうれん草」という原材料名で含有されており、貧血予防や被毛をキレイに見せるなどの効果が期待できます。
気になる飼い主さんはぜひ、チェックしてみてください!
『オリジン』の紹介記事はこちら!
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また、市販ドッグフードにもほうれん草は含有されていることが多いです。
多くのドッグフードメーカーで、ほうれん草を犬が摂取することを推奨しているようですね。
犬ご飯:ほうれん草を使ったレシピ
では、愛犬にほうれん草を与えやすいように、ほうれん草を使った犬用のレシピを紹介しましょう。
鮭とほうれん草のパスタ
材料
- 鮭ビッツ(大1)
- 乾燥野菜ほうれん草(小2)
- 無塩国産鶏コラーゲンスープ(1個)
- 粉豆乳(大1)
- プライムチーズチーズ(1/2本)
- 水(50cc)
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1ほうれん草を茹で、豆乳は水で伸ばしておく。
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2鍋に水50ccと豆乳、鶏キューブスープを加え混ぜ、チーズを加えて火にかける。
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3温まったら鮭ビッツを加え軽く煮込んでソースを作る。
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4次にパスタを茹でる。
塩は入れないように注意!
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5お皿にパスタをのせソースをかけて出来上がりです。
チーズも入ってカルシウムも豊富なのでぜひ作ってみてください。
ちなみに、鮭に含まれるアスタキサンチン酸は血管内の悪玉コレステロールを除去してくれ、がんの予防にも効果もあるとされています!
ほうれん草は食物繊維が豊富なので、消化器官が弱ってる犬や高齢の犬には茹でたほうれん草をすりつぶしてあげるなどの工夫も必要です。
すりつぶしたものを普段食べているドックフードにトッピングしたり、ヤギミルクを少し温めたものに混ぜてあげるとカルシウムも摂れて効果的に摂取することができます。
犬にほうれん草を与えても大丈夫?|まとめ
まとめ
- 犬にほうれん草を与えても問題ない
- 様々な病気の予防効果
- 皮膚や被毛、爪をキレイに保つ効果あり!
- 与えるときにはサッと湯どおしを!
このように、愛犬にほうれん草を食べさせても問題はありません。
ただし、結石の病歴がある場合は、ほうれん草は食べさせず他の栄養価の高い緑黄色野菜を与えるようにしましょう。
せっかく健康の為といって栄養価の高いほうれん草を与えても、消化不良をおこし愛犬が苦しい思いをしたら意味がありません。
愛犬の健康を守れるのは飼い主だけです。愛犬が健康で長生きするためにも、常に愛犬の様子を観察し、管理を行いましょう。