3行でわかる!愛犬にアーモンドは大丈夫?
- 愛犬にアーモンドは大丈夫!1日2~3粒と量は少なめに!
- 腎臓が悪いor結石の既往歴があるときには与えない方が吉
- アーモンドチョコレートは絶対にNG!
アーモンドは人にとっては健康食品の1つであり、積極的に摂取する人も多いでしょう。
しかし、人にとっては有益であっても、犬が食べても大丈夫かはとても気になるところです。
また、アーモンド単体だけではなく、アーモンドチョコレートやアーモンドミルクなど加工品についても基本情報は必要となります。
そこで、今回は愛犬にアーモンドを与えても良いかどうかについてご紹介します。
加えて、アーモンドを与える際に注意しなければならない犬の特徴についても見ていきます。
この記事の内容
結論|犬にアーモンドを与えても大丈夫!
人にとっては健康食品の1つであるアーモンド。
アーモンドには抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できるビタミンEが豊富に含まれています。
さらに、脂肪燃焼に欠かせないビタミンB2が入っていることから、女性の間で特に人気がある健康食品です。
それ以外にもアーモンドにはオレイン酸が豊富なので、皮膚を良い状態に保つ効果が期待できます。
このように人にとっては健康に良いアーモンドですが、犬に与えても良いのか迷っている飼い主も少なくありません。
基本的には犬にアーモンドを与えても問題はなく、アーモンドに含まれるビタミンEは老化防止や皮膚の免疫介在性疾患に対する効果が期待されます。
特に皮膚アレルギーを持っている犬にとっては、魅力的な成分と言えるでしょう。
しかし、犬にアーモンドを与える際にはそのデメリットを理解しておく必要があります。
実は、アーモンドは消化があまり良くない食品です。
そのため、大量に摂取すると消化不良を起こして、下痢や嘔吐を起こす可能性があります。
このデメリットは人にも当てはまるため、飼い主さんも必要以上に食べすぎないように注意しましょう。
また、人間が食べるアーモンドは塩分を多く含んでおり、さらにカロリーが高い食品です。
たくさん食べさせると太ってしまったり、健康を損なう可能性もあるため、おやつとして与えるときには量に気を付けましょう。
アーモンドによる消化不良を防ぐためには、できるだけ細かく砕いて与えることをおすすめします。
もし手で砕くのが大変ならば、フードプロセッサーなどでペースト状にしてあげると手間が省けます。
そして、犬に与えるアーモンドの量は1日当たり2~3粒程度と言われています。
ただし、犬の大きさによって目安は変わり、小型犬ならばこれより少なくする必要があります。
犬の調子を見ながら適量を与えましょう。
愛犬にアーモンドチョコレートは大丈夫?
犬にアーモンドが大丈夫ならば、アーモンドチョコレートはどうなのかと疑問に感じる飼い主もいるでしょう。
アーモンドチョコレートはどこでも売られている商品で、飼い主が食べるときに一緒に与えたいと考える人もいるかもしれません。
結論から言えば、犬にアーモンドチョコレートを与えるのは厳禁です。
というのも、チョコレートが犬にとって中毒食材の1つであるからです。
チョコレートに含まれているテオブロミンは、犬にとって危険な成分です。
このテオブロミンはアルカロイドの一種であり、大脳興奮作用や呼吸興奮作用があると言われています。
人や犬はテオブロミンを摂取すると肝臓で分解されるようになっていますが、犬の場合は人よりも分解速度がかなり遅いため、中毒症状を引き起こしやすいのです。
ただし、犬によって個体差があるため、テオブロミンを摂取しても何も起きない犬もいれば、ちょっと摂取しただけで中毒症状を発症する犬もいます。
中毒症状が出た場合、適切な対応を取らなければ手遅れになることもあるので注意が必要です。命の危険がある食べ物ですから、チョコレートを含む食品を犬に与えるのは避けましょう。
犬がテオブロミンを摂取した時に起きる中毒症状としては、嘔吐や下痢、動悸や麻痺などが挙げられます。
もし犬が間違ってチョコレートを摂取して中毒症状を起こしたならば、胃の中のチョコレートを吐き出させる必要があります。
もし吐き出させるのが難しければ動物病院へ連れて行き、獣医師に対応してもらいましょう。
愛犬にアーモンドミルクは大丈夫?
アーモンドが含まれた食品には、他にもアーモンドミルクがあります。
アーモンドミルクとは水に浸したアーモンドをミキサーなどで砕き、さらに水を加えてガーゼなどでかすを漉した飲み物のことです。
アーモンドをつぶしてミルク状にするため、アーモンドミルクと呼ばれています。
アーモンドミルクは牛乳と比較して低カロリーで、しかも低糖質でノンコレステロールの健康食品です。
そのため、人にとっては健康食品として注目されています。
では、犬の場合はどうかといえば、アーモンドミルクの摂取は問題ありません。
しかも犬はミルクを分解する酵素を持っておらず、牛乳の摂取は勧められないため、アーモンドミルクを飲ませてあげると良いでしょう。
飼い主と愛犬で一緒にアーモンドミルクを飲めば、健康に一役買ってくれるはずです。
アーモンドを与えるのに注意しなければならない犬は?
犬にアーモンドを与えても大丈夫であることは先述した通りですが、注意しなければいけない犬も存在します。
それは、腎臓が悪い犬と結石の既往歴がある犬です。
アーモンドの中にはリンが含まれており、その量は100g中500mgと言われています。
体内に存在するリンの約8割は骨か歯に含まれていて、骨や歯を丈夫にする働きがあります。
体の機能を維持するためにリンは欠かせない栄養素ですが、リンが過剰になるとストルバイト尿石症の原因になることがあります。
ストルバイト尿石症とは犬には良く見られる結石の1つであり、腎臓や膀胱、尿道などの泌尿器で結石となります。
ストルバイト尿石症は石が大きくなりやすい傾向があり、石が大きくなると臓器を損傷するリスクが高まります。
ただ、ストラバイト尿石症は食事療法で比較的溶解しやすいと言われています。
つまり、ストラバイト尿石症には低リン・低マグネシウムの食品がおすすめです。
そのため、腎臓が悪い犬に対しては少しでも腎臓への負担を減らすために、アーモンドの摂取は控えた方が良いでしょう。
また、同様に尿石症の既往歴のある犬に対しても、結石を予防するためにアーモンド摂取には注意が必要です。
まとめ|愛犬の状態や量に注意すればアーモンドは与えてもOK!
犬にアーモンドは大丈夫?まとめ
- アーモンド自体は食べさせても大丈夫!
- アーモンドチョコは絶対にNG
- 腎臓が悪かったり、結石があった犬はあまり良くない!
- 1日2~3粒と量には気を付けよう!
結論から言えば、犬にアーモンドを与えても問題はありません。
但し、過剰に与えてしまうと消化不良やカロリーオーバーなど愛犬の健康に影響を与えてしまうため、注意が必要です。
また、アーモンドの加工品でもアーモンドチョコレートのように与えてはいけない食品があることは知っておきましょう。
さらに、腎臓が悪い犬などアーモンドを与えるのに注意しなければならない症状がある場合も避けた方が無難です。
愛犬の健康を守るのは飼い主の大事な役割ですから、基本的な知識を持って食事を与えるようにしましょう。