3行でわかる!愛犬に麦茶は大丈夫?
- 愛犬に麦茶を飲ませても大丈夫だが、一番は水!
- ミネラルには要注意!摂りすぎは病気のもとに
- 適量であれば血行促進や抗酸化作用などのメリットはある
犬は同じ生物とはいえ体の構造が人間とは基本的に違うため、人間と同じ食べ物や飲み物を摂取すると体に異常が起こる可能性があります。
そういった犬に有害な食べ物の中でも、特に代表的なのがお茶です。
しかしながら、お茶といっても麦茶ならば犬に与えても問題はありません。
ここでは、何故犬には有害とされているお茶の中でも麦茶だけは大丈夫なのかについての説明と麦茶を犬に与える際の注意点についての知識をご紹介していきます。
この記事の内容
お茶が犬に有害だと言われている原因
お茶が犬に有害だと言われている理由には、多くのお茶に含まれているカフェインという成分が大きく関わっています。
カフェインは人間と比べ、犬の体の構造では排出が難しい成分です。
そのため、中毒の原因になることが多く、基本的にカフェインが多く含まれているお茶は犬には良くないとされています。
具体的な数値では、犬の体重1キロに対して100ミリリットルの緑茶を飲むとカフェイン中毒になってしまうと言われています。
100ミリリットルというと一般的な自販機で販売されているペットボトルの5分の1程度の量ですから、犬が誤って口にする可能性は十分にある量と言えるでしょう。
お茶を飲む際には犬が誤って口にしないように、管理には十分に気を付ける必要があります。
ただし、お茶の中でも麦茶はあまり問題ありません。
何故かと言うと、麦茶には基本的にあまりカフェインが含まれていないからです。
市販されている一般的な麦茶パックなどは殆どが大麦を砕いて作られており、大麦の成分にカフェインはありません。
したがって、麦茶の場合は他のお茶と比べても犬への有害性は殆どないと言えます。
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愛犬が麦茶パックを食べてしまった!大丈夫?
麦茶パックの中身であれば、カフェインもほとんどありませんので問題ないことが多いです。
大きく焦る必要はなく、大急ぎで動物病院に行かなくても心配ないでしょう。
しかし、パックそのものの生地を飲み込んでしまった場合は少々危険です。
消化されることもないので腸閉塞を起こし、嘔吐や腹痛などといった原因となってしまいます。
そのため、お茶葉だけならまだしもパックそのものを食べた場合には動物病院へと向かった方がいいです。
麦茶を犬に飲ませる際のメリットとデメリット
麦茶は基本的に犬には無害ですが、ある特定の条件下では有害になることもあります。
その条件というのは、アレルギーや尿結石などのミネラルなどが原因で引き起こされる病気を持っている場合です。
麦茶は他のお茶に比べてミネラルが豊富です。
したがって、そういったミネラルが原因で引き起こされる持病を持っている犬に関して、有毒になる可能性があります。
それでも、もし犬に麦茶を飲ませたいのであれば、あらかじめ動物病院で麦茶を飲んでも大丈夫な体質か調べておくか、ペットショップなどで販売されているペット専用の麦茶などを与えるのが良いでしょう。
ですが、そもそも麦茶というのは人間が飲む場合に比べて、犬が摂取する場合には人間ほどの健康効果が望めないことが多いです。
あえて麦茶にこだわる理由がない場合は、通常のお水などを飲ませておくのが無難です。
水よりは麦茶を与えた方がよく飲んでくれるといった特別な好みが犬にない限りは、特に麦茶にこだわる必要はないことは知っておきましょう。
とはいえ、多少は抗酸化作用や血行促進などの効能が犬にも望めるため、犬に麦茶を飲ませるメリットはまったくない訳ではありません。
麦茶を犬に飲ませるときの注意点!
麦茶を犬に与える場合には色々と気を付けるべき点があります。
まず一つ目は、できるだけミネラルを添加していないものを選ぶという点です。
ミネラルは犬によっては有害になるため、少量のものを選んだ方がリスクが少なくなります。
また、犬に与える麦茶を作る際には浄水器に通したものではなく、水道水のままで作りましょう。
一般的な印象では浄水器に通したものの方が犬の健康に良さそうですが、浄水器に通してしまうと中にある塩素が浄水器によって取り除かれてしまい、菌が繁殖しやすくなります。
そのため、コップに入れてからすぐに飲むことが多い人間の場合と違って、いつ飲むかが分からない犬に与える場合にはできるだけ菌が繁殖しないように、塩素を残したまま麦茶を作る方がおすすめです。
他にも冷えすぎている麦茶などを与えるのもあまり犬の体には良くありません。
特に夏場だと冷蔵庫で冷やしていた麦茶をそのまま犬の飲み水用の器に移して飲ませるといったことも考えられるため、注意が必要です。
あまりに冷えているものを与えすぎると、犬が下痢などを起こす場合があります。
また、そもそも麦茶を飲ませすぎると犬によっては水を全く飲まなくなるという可能性があります。
犬は犬種や個体差によって好き嫌いが激しい動物ですから、一度そういった偏食が癖になってしまうと健康のために麦茶を飲ませていたのに麦茶を飲ませすぎてしまったせいで、尿結石などの病気になってしまうといったことも考えられます。
したがって、犬に麦茶を与える際には頻度にはある程度気を配っておきましょう。
麦茶以外のカフェインの含まれていないお茶について
麦茶以外にもカフェインが含まれていないお茶というのは多数存在します。
代表的なものでいうとそば茶や甜茶、ルイボスティー、タンポポ茶などがそういったカフェインが含まれていないお茶に当たります。
そして、これらのお茶は消化作用や消炎作用に効果があるため、犬の健康にもある程度有用なお茶です。
しかし、元々人間の飲み物であることには変わりないため、これらのお茶を与える時も念を入れて3倍ぐらいは薄めて与えるといいでしょう。
また、これらのお茶も麦茶と同じくミネラルが豊富なものが多い傾向にあるため、結石などの病気になる可能性がある犬などには与えないようにする必要があります。
加えて、麦茶と同じく与えすぎることで逆に犬の健康を阻害してしまう可能性が出てきます。
したがって、与える分量には十分に気を配って犬に丁度良い量を心がけるようにしましょう。
犬は基本的には水でこと足りるならば水が一番無難に飲ませられますので、犬の健康を意識しすぎるあまり逆効果にならないように飼い主の方は注意しておきましょう。
まとめ|麦茶でも問題はないが一番は水
麦茶は緑茶などと違い、カフェインが含まれていないため、犬の体への害は基本的にはありません。
ただし、ミネラルは豊富なため、そういったミネラルが原因で起こる尿結石などの病気にかかる可能性はあります。
したがって、犬に麦茶を与える場合はペット用の麦茶を飲ませるか、量を調整して与えるようにしましょう。
基本的には犬には水を与える方が無難だと言えるため、犬の健康を考えすぎて逆効果にならないように気を付けたいものです。