カナガンドッグフードを「食べさせるとお腹が緩くなる」って、本当でしょうか?
穀物不使用など、犬の健康を最優先に考えられたカナガンドッグフード。
多くの飼い主さんたちに人気のフードですが、「下痢や軟便になった」「お腹を壊した」という口コミも目にするようになってきました。
グレインフリーだからお腹に良さそうだけど、こういった口コミを見ると心配になりますよね。
今回は『カナガンドッグフードで下痢になった原因』を詳しく調べてみました。
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この記事の内容
カナガンドッグフードが下痢になりやすい5つの原因とは?
犬は穀物の消化が苦手。
犬の体は、人間とは違い穀物を消化するのに必要なアミラーゼという酵素をごくわずかしか持っていません。
穀物も食べられることはできますが、消化器官の負担となる場合もあります。
もともと肉食である犬の体は動物性タンパク質を消化するのに適しています。
カナガンは、お腹にやさしいグレインフリー。犬の健康を考えたチキンが主体のドッグフード。
それでも、お腹を壊してしまうことがあるのはなぜなのか、原因を探ってみました。
①切り替え前のフードが原因
お腹弱く、デリケートなワンちゃんの場合、現在与えているフードが原因の可能性もあります。
粗悪な成分やカサ増しの目的で用いられてる原材料によってアレルギー症状が出るワンちゃんも多くいます。
そんな場合は、まずいつも食べているドッグフードの原材料を確認しましょう。
主な原因として下記のもがあげられます。
- 穀物ベース(とうもろこし、小麦粉など)
- 人工添加物が使われている
カナガンのようなお肉ベースのフードに慣れていない場合は、たんぱく質を消化する副産物として、水分が腸から排出されるため軟便の原因になります。
また、犬は環境の変化など、ストレスが下痢の原因になることも多いようです。
新しいフードに替わった戸惑いからお腹を壊す場合もあり、食事の調整やおやつを止めると改善されるケースは少なくありません。
体質改善には3ヶ月かかるといわれています。 変化が現れる目安は1ヶ月とされ、体の中が新しく入れ替わるには長い時間が必要です。
ドッグフードを切り替える際は慎重に、1週間~10日ほどかけてゆっくりと行うことをおすすめします。
ワンちゃんの様子を見ながら続けていくことで、健康を目指しましょう。
②フードの量を与え過ぎている
カナガンドッグフードは、食べやすい小さな粒に栄養がぎゅっと詰まっています。
見た目で判断して以前のフードと同じような量を与えてしまうと、栄養過多やカロリーオーバーになることも。
1日に与えるドッグフードの量が多すぎても消化不良になり、下痢の原因となります。
パッケージ記載の目安量を参考に、食べ過ぎに気を付けましょう。
普段あまり下痢をしない愛犬も、切替え直後は要注意です。
公式サイトでも紹介されている方法で、ゆっくりとカナガンドッグフードに慣らしていきましょう。
③うんちを固める原材料「ビートパルプ」が入っていない
多くのドッグフードに使用される原料「ビートパルプ」。
消化が遅く満腹感が続いたり、腸の運動を助けたりしますが、栄養成分がほとんど含まれておらず、肉食動物である犬には必要のない原材料です。
吸収されずカスとして残るため、便は固く量は多くなります。
カナガンドッグフードは、新鮮な野菜の食物繊維をバランス良く配合しています。
ビートパルプなど、便が固くなる素材に慣れてしまっていると、すぐには馴染めずお腹が緩くなることがあります。
良質な素材のカナガンドッグフードで、徐々に自然な体のリズムを取り戻しましょう。
④脂
欠かせない栄養素のひとつ脂質ですが、摂り過ぎは下痢の原因になります。
控え過ぎても、皮膚が乾燥し毛艶が失われ、エネルギー不足で元気に活動することはできません。
適正な含有量15%前後を目安に、消化不良を招く粗悪な脂に注意しましょう。
注意が必要な油脂類
・動物性脂肪、動物性油脂
何の動物から採取したのか不明な油。4Dミートといった粗悪な原料から絞った油である可能性あり。
油脂類や〇〇油等と言った曖昧な表記も注意!
カナガンドッグフードに含まれる脂質は、新鮮なチキンやサーモンオイルなど良質な素材のみ。
与え過ぎには注意が必要ですが、愛犬の機能向上には欠かせません。
⑤愛犬の体調不良が原因の場合もある
フード替え始めの下痢は、犬にはよくあることなので軽視してしまいがちですが、重い病気の場合もあるので、様子がおかしかったらすぐに病院へ行きましょう。
食べ過ぎやストレスが原因の場合は長引かず改善することが多い下痢ですが、病気を知らせている場合もあります。
感染症や腫瘍によっても下痢は起こります。
重い病気を見逃さないように、いつもと様子が違うと感じたら獣医師さんに判断をお願いしましょう。
急性の下痢の場合は他の原因も考えられる
特に注意が必要なのは、急激なひどい下痢がくり返し続く場合。
ゼリー状の粘液が出て、ドロドロした水っぽい便をしぼり出しても、すぐにまた排便しようとしているときは、お腹がすぐれず苦しんでいるサインです。
その状態が何度も続くと、体内の水分が足りなくなってしまいます。
無理な排便をたびたび繰り返すときは、愛犬の様子を注意深く観察しましょう。
また、嘔吐もみられるとき、明らかにぐったりしている、発熱があるときは、病気の影響が考えられます。
感染症の場合
死に至ることもある、ウィルス性や細菌性の感染症。
完治が難しく症状を軽減する治療しかできないケースが多い怖い病気です。
嘔吐や発熱をともなったり、鼻水や目やに、麻痺が見られたりします。
原因はさまざまで、お散歩中に他の動物の排泄物に触れたことから感染する場合も。
人に害を及ぼすものもあり、飼い主さんへ伝染することも少なくありません。
ワクチンの接種など、愛犬を危険な病気から守るため、予防対策を常に心がけましょう。
寄生虫の場合
お母さんの胎内で感染することもあり、症状の表れは成犬よりも子犬に多く見られます。
虫を介するものもありますが、多くは口からの感染。 下痢や血便、嘔吐などを引き起こします。
命に関わる場合もありますので、予防薬の投与や虫への対策を怠らないようにしましょう。
急性アレルギーの場合
アレルギーと聞くと、生まれ持った体質だけだと思われがちですが、突然発症することもあります。
今まで普通に食べていたのに、突然アレルギーになるということも珍しくありません。
体が弱っているときや、歳をとり免疫力の低下などによって、突然、アレルギーの症状が表れることがあります。
今まで問題なかったからと油断せず、下痢がひどい場合や、なかなか改善がみられないときは受診して確認してもらいましょう。
カナガンドッグフードを食べて下痢をした時の正しい5つの対処法とは?
お腹弱いデリケートなワンちゃんの場合は、どんなに良いドッグフードであっても高い確率で下痢になってしまうことがあります。
そんな時は、落ち着くまで絶食で様子見てあげたり、お腹休めることが一番です。
特に、食べたがってないときは、無理に食べさせると悪化に繋がることもあるので注意しましょう。
①カナガンドッグフードの与える量を調節する
元気があり食欲旺盛でも、いつも通りに食事を与えると下痢が悪化することも。
量を減らしたり、ふやかして消化しやすくしたり、絶食してお腹への負担を減らすことで、改善が見られる場合が多くあります。
カナガンは1粒あたりの栄養価が高い為、今まで与えていたフードの量よりもずっと減ります。
カナガンの給餌表を参考に、ウンチや健康状態を見ながら適量を決めていけば改善されます。
②手作りフードで下痢の対策
消化酵素の多いもの、腸の働きを整える食材を、つぶしたりすりおろしたりして食べやすい形状にした、手作り食を与えるのも効果的です。
体に良いと言われるものでも、食べ過ぎには要注意。
消化不良や糖質の摂り過ぎを防ぐため、形状や量に配慮し、栄養が偏らないよう短期間にしましょう。
成分表からもわかるように、カナガンドッグフードに配合される栄養素はバランスが非常に良く、犬に適したものが数多く含まれています。
下痢が落ち着いたら、カナガンドッグフードを少量ずつ与え、バランスの整った食生活に戻しましょう。
③腸内環境を整える
消化を助ける大根は、体も温め、お腹を休めたいときにおすすめの食材です。
食物繊維が豊富なさつまいもやりんごも、腸の調子を整えるのに効果的ですが、お腹の働きを促そうとし、かえって下痢がひどくなることがあります。
糖質も高いため、与え過ぎにはくれぐれも注意しましょう。
また、水分が多くお腹にやさしい大根ですが、繊維の部分は他の野菜と同様、犬は消化が苦手です。
適正な量と消化しやすい給餌の仕方で、食べ物が持つ効果を活かしましょう。
④お散歩や水分摂取量を見直す
絶食で改善が見られることがある下痢ですが、水分の不足には注意が必要です。
下痢により失われる水分を適度に補って、お腹の調子を整えましょう。
我慢は下痢の改善を妨げますので、元気があれば、お散歩にも連れて行きましょう。
ただし、誤飲などのトラブルには通常よりもさらに注意を払い、いつもより少し早めに切り上げるようにしてください。
⑤ストレス発散で解消する場合も
愛犬が下痢でぐったりしてても、時間が来ると、お散歩待ちでそわそわされて悩むときなどもありますよね。
習慣であったり、飼い主さんが喜ぶことであったりすると、犬は体調が悪くても無理をしてしまいます。
元気がないときは、無理をさせないようにしましょう。
普段はストレス解消に欠かせない運動や遊びですが、下痢がひどいときは注意が必要です。
体を撫でてあげるなど、安静を保ちながら触れ合う時間を多く持ち、ストレスを解消してあげましょう。
気になる場合はすぐに病院へ!!
水っぽい便など下痢がひどいとき、嘔吐や発熱をともなうときは、感染症などの病気の影響が考えられますので、早めに病院へ連れて行きましょう。
疑わしい症状ではなくても、ぐったりして元気がないときも愛犬が変調を訴えている場合があります。
重大な病気を見逃さないよう、おかしいと感じたときはすぐに獣医師さんに相談しましょう。
動物病院での診察
便を持参すると、下痢の状態を正確に伝えることができ、検査にも役立ちます。
ドロドロした状態で採取が難しければ、便が付着したペットシーツやティッシュを持参しましょう。
検便で原因が特定できない場合など、血液の検査をあわせて行うこともあります。
動物病院での治療
原因が特定された場合には、病状に応じた治療薬が処方されます。
嘔吐で脱水がひどかったり、薬も吐き出してしまったりする状態であれば、点滴が行われることもあります。
食べ物の影響やストレスが要因と考えられる場合には、食事に関する指示と抗生物質などの投薬。
下痢の状態によっては、お腹を休め様子を見るため、絶食が必要と判断される場合があります。
絶食明けの食事は少量ずつ与え、胃に急激な負担を掛けないようにしましょう。
治療費はどのくらいかかる?
病院の規模や設備によって異なりますが、
◆診察料 1,000円前後(再診は500円~)
◆便検査 1,000~2,000円
◆内服薬 1,000~2,000円
点滴を行った際には2,000円前後、血液の検査は3,000円から、内容により10,000円程度掛かることもあります。
軟便・下痢をしやすい犬へのアドバイスは?
たびたび繰り返される下痢を防ぐには、
下痢を招きやすい行動に注意する
- お散歩中の誤飲や異物への接触
- ストレスを感じる環境を取り除く
- お腹に負担の掛かる食生活の改善
リズムを乱しやすいお腹の改善
月齢での違い
子犬の時期の下痢には、特に注意が必要です。
寄生虫による下痢は子犬の時期に多く、ワクチン接種完了前であれば、ウィルス感染の可能性が高まります。
生後3ヶ月ごろまでは、低血糖への注意が必要です。
この時期は、下痢をしても、絶食による対処は行わないようにしてください。
年齢での違い
7歳からのシニア期を迎えると、徐々に免疫力が低下し、さまざまな病気にかかりやすくなります。
下痢を起こす要因もそれまでとは異なる場合がありますので、細心の注意を払いましょう。
心身ともに衰えがみられるようになると、ストレスを感じる機会も増えてきます。
食事や運動を見直して、穏やかに過ごせる環境を整えましょう。
カナガンドッグフードは下痢の犬におすすめ?
いくら下痢体質だと言っても、そのままじゃ愛犬が可哀相ですよね。
カナガンドッグフードは、新鮮な野菜や海藻の食物繊維が含まれ、消化しづらい穀物は不使用です。
愛犬の下痢に悩んでいる飼い主さんには、是非おすすめしたいドッグフードと言えます。
フードの切替えは少しずつじっくりと
バランスよく栄養価がしっかり詰まった、カナガンドッグフード。
それまでのフードとの違いに、すぐには馴染めず、お腹が緩くなってしまうことがあるようです。
エネルギーの源となるたんぱく質が豊富で、愛犬の健康維持にふさわしい配合となっています。
ゆっくりと少しずつ切替えを行い、お腹のリズムを整えてあげましょう。