3行でわかる!愛犬に栗は大丈夫?
- 愛犬に栗を与えても大丈夫!栗料理は基本NG!
- 栗は愛犬の健康面に良い影響が多くある!
- 生のままはダメ。鬼皮や渋皮、与えすぎには要注意!
栗といえば秋の代表的な食べ物。
茹でてそのまま食べるのも美味しいですが、いろいろな料理に使うことも多い食材です。
人間が食べていると、一緒に暮らしている犬が興味を示すことも多いですが、そもそも栗は犬が食べて大丈夫なのでしょうか。
人間は食べられても、犬には毒になってしまう食材はたくさんあります。
安易に与えてしまう前に、犬が食べても大丈夫なものなのか詳しくチェックしてみましょう。
ここでは、栗だけではなくそれを使った料理についても解説しています。
この記事の内容
栗は愛犬に与えても大丈夫!
栗は犬が食べても大丈夫な食材です。
栗は植物でいうと種に当たる部分になります。それだけに、発芽に必要な栄養素が1粒の中に凝縮されており、食べることで豊富な栄養素を摂ることが可能なのです。
栗の主成分は炭水化物ですが、その他にもビタミンCやB6、B1といったビタミン類も豊富に含まれています。
ミネラルではマンガンが多くなっており、これらは犬にとって問題がない栄養素なので、食べさせても問題はありません。
アレルギーの発生も稀だと言われています。
ただしその稀なケースが愛犬に発生しては大変ですから、与えるときは少しずつ、様子を見ながらにするようにしましょう。
目が充血したり体をかゆがったりしているときは、アレルギーが発生している可能性があります。すぐ動物病院につれていきましょう。
愛犬に栗を与えるメリット!栄養補給になる!
栗を愛犬に与えるメリットまとめ
- 疲労回復効果
- 老犬の老化防止
- タンパク質のエネルギー変換の手助け
- 腸内環境を整える
- 食欲増進効果
炭水化物
栗の主成分は炭水化物であるでんぷんです。
栗は縄文時代から食べられている食材で、古くから貴重なエネルギー源になってきました。これは現代でも同じ。
犬に食べさせたときも同様に、生活するうえで必要なエネルギーに変わってくれる他、疲労回復効果も期待することができます。
ビタミンC
栗に一番多く含まれているビタミンは、ビタミンCです。
ビタミンCは熱に弱いとされていますが、栗に含まれているものは豊富なでんぷんに守られているため、比較的熱に強いと言われています。
ビタミンCには強い抗酸化作用があり、老犬の老化防止に役立ってくれます。
実は犬は体の中でビタミンCを合成することができるのですが、病気やストレスを抱えている場合など、体で合成するだけでは足りなくなることもあるため、食品でそれを補うことは健康に大きな意味を持ちます。
ビタミンB6
ビタミンCの他に、栗はビタミンB6も豊富に含まれています。
これはタンパク質をエネルギーに変える酵素のサポートを行ってくれる栄養素なので、タンパク質中心の食事をしている犬にとっては非常に頼りになると言っていいでしょう。
食物繊維
食物繊維も豊富なので、腸内環境を整えることにも役立ちます。
腸の調子を整えることは便通を良くして体調を整えることにも繋がるため、健康増進に役立つと言っていいでしょう。
糖質(甘さ)
犬は味覚が弱いと言われていますが、糖質の甘さは感じることができます。
茹で栗を刻んでフードにふりかけることで、食欲が落ちた愛犬の興味を引く可能性もあります。
栗を愛犬に与えるときの注意点
栗は栄養豊富なのですが、あげすぎには要注意です。
食物繊維が豊富に含まれているため犬にとっては消化しにくく、あげすぎると腸内環境を整えるどころかおなかを壊したり、嘔吐を引き起こす可能性があります。
より食べやすく消化しやすくするために、丸のままではなく細かく砕いてあげるといいでしょう。
また、栗にはカリウムが多く含まれているため、与えすぎるとおしっこの回数が増えたりおもらしをする可能性があります。
腎臓や心臓が悪い犬は、カリウムが悪影響になるためより注意が必要になります。
与える時は必ず茹でてあげましょう。
人間も生栗は食べませんが、これは犬も同じ。生で食べると消化不良の原因になってしまいます。
また、鬼皮と渋皮を取り除くようにしましょう。
鬼皮は固く、尖った部分もあるため、そのまま食べさせてしまうと、のどに詰まったり消化器官を傷付けてしまう危険性があります。絶対に避けましょう。
渋皮も繊維が多いため、犬の消化に良くありません。
タンニンのような栄養素が含まれており、脂肪の分解を妨げてしまうことにも繋がります。渋皮は剥くのが面倒ですが、一晩水に浸けておくことで多少剥きやすくなります。
栗ご飯や栗きんとんなどの栗料理は愛犬に与えても大丈夫?
調理された栗料理は人間用の味付けになっているため、基本的に愛犬に与えるのに適していません。
犬にとっては悪影響を及ぼす食材も含まれていることがあるので、もし与える際にはしっかりと確認してからのほうが良いでしょう。
甘栗
スーパーなどに置いてある加熱済みの甘栗は、原材料をチェックしてみます。
原材料が甘栗だけであれば、犬に与えても大丈夫です。
保存料や甘味料が使われている場合は避けた方がいいでしょう。
栗ご飯
栗ご飯も使われている材料を確認しましょう。ネギ類や香辛料などは犬の健康には悪影響です。
これらを使って作ったものは、犬には食べさせないようにしてください。
調味料などを使わずに作ったものであれば、犬が食べても大丈夫です。
ただし市販の調理セットやお弁当として売られているものは、犬が食べることを想定して作っていません。
これらは避けた方がいいでしょう。
栗きんとん
栗きんとんや甘露煮といった甘く調理したものは、犬には原則与えないようにしましょう。
かなり大量の糖分が含まれているため、犬が食べ過ぎるとすぐに糖分の摂りすぎになってしまいます。
また、砂糖の味を覚えてしまい、普段のフードを食べなくなってしまう可能性も高くなります。
どうしても与えたいときは、砂糖を使用せず手作りしたものを与えるようにしてください。
栗を使ったスイーツにはいろいろな種類がありますが、これらは原則犬が食べるのに適していないので、与えないようにするのがいいでしょう。
モンブランや栗ようかんなどの栗スイーツ
モンブランは脂肪や砂糖が多く含まれているため、犬の健康には適しません。
またレシピの種類が多く、チョコレートや洋酒など犬に悪影響のある材料が使われている可能性も高いです。
マロングラッセは栗の砂糖漬け、言うまでもなく大量の砂糖が使用されているため、糖分の摂りすぎで肥満に繋がってしまう恐れがあります。
洋酒が使われていることも多いため、それを考えても与えないようにしましょう。
栗ようかんは小豆と寒天でできており、これは犬が食べても大丈夫な材料です。
しかしやはり砂糖が多く含まれているため、積極的に食べさせないようにしましょう。
まとめ|栗の美味しさを愛犬に分けてあげよう
栗は犬が食べても大丈夫な食品です。
栄養も豊富なので、適量であれば健康増進にも役立てることができます。
ただし必ず加熱し、鬼皮と渋皮を取り除いたうえで与えるようにしましょう。
与えすぎも禁物です。最初は様子を見て、少しずつ与えるようにしてください。
栗ご飯は、ネギや香辛料などが含まれていないか必ず確認してからあげるようにしましょう。
栗きんとんに代表される甘く味付けした料理や、栗を使ったスイーツは砂糖が大量に含まれているため、犬には不向きです。
欲しがっても与えないように気を付けてください。