3行でわかる!愛犬に枝豆は大丈夫?
- 愛犬に枝豆は大丈夫!さやはNG!
- 塩茹でされた枝豆はNG!1日50粒ほどが限度!
- 栄養価は高く健康面への効果に期待できる◎
人間にとってはビールのおつまみとして最適で、居酒屋のお通しや子供のおやつ代わりなどでもよく食べられており、老若男女問わず愛されている枝豆ですが、愛犬に与えても大丈夫なのかどうか気になるという人は多いのではないでしょうか。
ここでは、犬に枝豆を与えても大丈夫なのかどうかや与えても大丈夫な場合にはどれくらい与えても良いのか、注意する点はどこなのかなどについてご紹介していきます。
自身も枝豆好きで犬を飼っているという方は必見です。
この記事の内容
結論:枝豆は犬に与えても大丈夫!
ビールのおつまみの定番とも言える枝豆は夏が旬ですが、最近ではコンビニなどでも冷凍の枝豆が売られているため、1年中楽しめるようになっています。
枝豆を自分だけで楽しむのではなく、愛犬と一緒に楽しみたいという人もいるでしょう。
しかし、枝豆はドッグフードなどのように犬用に作られているものではありません。
そのため、枝豆を犬に与えて良いものかどうか迷ってしまう人は少なくないはずです。
結論から言うと、アレルギーなどが無い健康な犬であれば枝豆を与えても問題はありません。
枝豆に犬の健康を害する成分などは含まれていないことから、基本的には与えても大丈夫と言えます。
枝豆にはどんな栄養がある?
犬に枝豆を与えるのが問題ないと言っても、栄養がないのであればわざわざ与える必要はないと考える人もいるのではないでしょうか。
そこで、枝豆にはどのような栄養があるのか確認していきましょう。
まず、枝豆は大豆に成り切る前の未成熟な状態の豆であることから、大豆が豆類なのに対し枝豆は野菜に分類される点に注目です。
大豆の元でありながら野菜的な栄養素も豊富に含まれているハイブリッドな食材となっています。
タンパク質
枝豆の代表的な栄養素として、まず挙げられるのは『タンパク質』です。
大豆は『畑の肉』などと呼ばれているのを聞いたことがあるという人は多いでしょう。
実は大豆が畑の肉と呼ばれ始めたのはドイツでのことなのですが、これはウィーン万博で日本の農産物として大豆が出品された時にそのタンパク質の豊富さが肉に例えられたからです。
大豆より未成熟な状態と言っても、枝豆も大豆同様にタンパク質が豊富となっています。
人間でも同じことをいえますが、犬の体つくりで重要な栄養素が『タンパク質』です。
筋肉や骨、被毛や皮膚などすべてタンパク質から作られていますのでそれを多く摂取できる枝豆は餌としても優秀といえるでしょう。
ビタミンK
犬にとっても嬉しい枝豆の栄養素としては、ビタミンKも挙げられます。
ビタミンKは脂溶性ビタミンの一種になりますが、骨に含まれるタンパク質を活性化させる作用があり、丈夫な骨を形成する上で欠かせないビタミンです。
また、出血した時に血液を固めて止血する因子を活性化させたり、血管の健康にも役立っているビタミンになっています。
ビタミンKが不足すると、骨粗しょう症などの病気を発症することもあるので普段から不足させないように心がけましょう!
カリウム
他にも、枝豆にはカリウムも豊富に含まれています。
カリウムは細胞の状態を正常に保つ役割があり、血圧を正常な値に保つなど体の水分量を調節してくれるのに役立つ栄養素です。
ただし、カリウムは適切な量を摂取する分には良いのですが、過剰に摂取をすると心臓疾患や腎臓疾患に繋がる可能性もあります。
血液検査などで腎臓の数値に異常が出ている場合などは、獣医師に相談してからにした方が良いでしょう。
鉄分
枝豆には鉄分も豊富に含まれています。
鉄分と言えば、赤血球のヘモグロビンを構成する元素として知られており、貧血気味の人や女性などの場合は特に鉄分をしっかり摂取すると良いと言われています。
犬にとっても体内に取り込んだ酸素を身体の隅々に届ける非常に重要な役割をしている栄養素です。
他にも鉄分にはデトックス作用があります。
デトックスと言うと肝臓で行われているイメージを持つ人が多いですが、肝臓は血のタンクとも呼ばれている場所です。
鉄分は肝臓の解毒反応を仲介する酵素をサポートしていますので、非常に重要な役割を担っています。
枝豆は愛犬にとってメリットが多い!
枝豆が愛犬にもたらすメリット
- 多く含まれるタンパク質は体づくりに◎
- 丈夫な骨作りや血管の健康に◎
- 骨粗しょう症の予防
- デトックス効果
このように、栄養価の高い枝豆を愛犬に与えることはメリットがたくさんあります。
人間であればパクパクと食べてしまう枝豆ですが、愛犬にはどのくらいの量を与えても大丈夫なのでしょうか?
愛犬に枝豆はどれくらい与えても良い?
犬に枝豆を与える際の量についてですが、基本的に犬というのは肉食動物になりますので、いくら栄養が豊富といっても枝豆のような野菜を大量に与えるのは避けるべきと言えます。
あくまでもメインとしてではなく、おやつとして与えるのが理想です。
おやつは1日の総摂取カロリーの20%程度までとするのが基本です。
犬の体重などにもよりますが体重5kgあたり約50粒程度までを上限として考え、必要に応じてドッグフードの量を調整するようにしましょう。
枝豆を愛犬に与える場合の注意点
犬に枝豆を与える際には注意しなければならない点がいくつかあります。
人間もそうですが、枝豆は必ず茹でてから与えるようにしましょう。
茹でることによって、枝豆に含まれているたんぱく質の分解を邪魔するトリプシンインヒビターという成分の働きを抑えることができるため、タンパク質の吸収が良くなります。
また、枝豆を与えた後目が充血したり、痒そうにしている場合は大豆アレルギーがある可能性があります。初めは少量から始め、問題ないかどうか確認しながら量を増やすようにしましょう。
枝豆はさやに包まれており、豆には薄皮も付いています。
さやや薄皮というのは茹でたとしても固かったり、消化不良を引き起こす原因となる部分ですから、さやから取り出して薄皮を剥いてから与えるようにすることが大切です。
また、人間が枝豆を食べる場合、茹でた後に塩を振ったり、塩水で枝豆を茹でる場合が多いです。
人間にとって美味しい塩加減は犬にとっては塩分過多になることが多いため、犬に与える枝豆には塩ゆでや塩を振った状態のものは避けるようにしましょう。
また、スーパーやコンビニで売られているものはすでに塩が振ってあるなど味付け済みの物が多いですから、犬に枝豆を与えるのであれば自分で茹でたものにしましょう。
犬は植物性の食物を消化するのは苦手なため、消化があまり良くないと感じた場合には粒のままではなく、粒を潰してあげるなどの工夫も必要になるかもしれません。
潰してあげることによって消化しやすくなって胃や腸への負担も軽減されますし、ウェットタイプのドッグフードと混ぜやすくなるので便利です。
枝豆を犬に与えるときの注意点!
- 必ず茹でた枝豆を与える!
- さやから取り出し、薄皮は取ってあげる
- 塩茹でした枝豆や塩がかけられた枝豆は与えない
- 潰してあげたりした方がよりGOOD◎
まとめ|犬に枝豆は大丈夫!でも注意点は守ろう
犬にとって枝豆は植物性の食材ではありますが、非常に有用な栄養素を持ち合わせているため、おやつとして食べさせるのがおすすめです。
しかし、栄養豊富な枝豆も犬にとっては消化がしにくかったり、人間の味覚に合わせて塩茹でしたものは悪影響を及ぼすことがあります。
枝豆を犬に与える際には塩を使用しない素の茹で枝豆にし、潰してあげるなどの工夫も必要です。
また、大豆アレルギーを持っている犬も中にはいることから、与える場合は少量から始めるようにしましょう。